梅雨どきや夏のじめじめした季節、気になるのが室内のカビ。では、除湿器って実際いつからいつまで使えばいいのでしょうか?
このコラムでは、そんな素朴な疑問にお答えしながら、湿度の目安やエアコンとの違い、使い終わったあとの片付け方法まで、わかりやすく紹介していきます。
本ページの目次
室内カビ対策の除湿器はいつからいつまで使うべき?
本州におけるカビ対策の除湿器は5月中旬から10月上旬までを目安に使いましょう。
5月中旬から 10月上旬まで
■ 地域別の補足
- 北海道や東北など寒冷地域: 梅雨が短くても、夏の期間に注意。
- 沖縄や九州南部: 高温多湿の期間が長く、4月下旬から10月中旬まで対策が必要なことも。
その理由は?
カビの繁殖に必要な条件は主に以下の3つですので、この条件に当てはまる
5月中旬から10月上旬は特にカビ注意期間です!
条件 | 内容 |
---|---|
湿度 | 60%以上で繁殖しやすく、80%以上で一気に増殖します。 |
温度 | 20〜30℃前後が最も活発に繁殖する温度帯です。 |
栄養源 | ホコリ、皮脂、石けんカス、食べかすなど、家庭内に豊富に存在します。 |
この中でも特に梅雨(6月〜7月)と夏(7月〜9月)は、この3条件すべてが揃いやすく、特に注意が必要です。
カビの繁殖に適した湿度は60%!
カビが発生・繁殖しやすくなる湿度の目安は60%以上。とくに70%を超えると一気に繁殖スピードが上がります。部屋干しや気密性の高い住宅では湿度が上がりやすいため、湿度を「見える化」して、しっかり対策しましょう。
氷水だけ!湿度計なしで湿度を知る方法
湿度計がないときは、氷水を使った簡単なテストで湿度の目安をつかむことができます。以下のような状態が確認できたら、湿度60%以上の可能性が高いと考えられます。
- 氷水を入れてから5〜10分以内にグラスの外側に多数の水滴がつく
- 水滴が「うっすら」ではなく、指で触るとしっかり濡れている
- グラスの下半分以上に結露が広がっている

部屋干ししているときの室内湿度、けっこう上がってるかも。氷水テスト、ぜひ試してみて!
除湿器は扇風機やエアコンの除湿で代用できる?
扇風機やサーキュレーターは空気を循環させるだけで、湿度を下げる効果はありません。一方で、エアコンの除湿(ドライ)モードはある程度の除湿効果がありますが、部屋全体の除湿にはやや弱め。特に部屋干しの際など、ピンポイントでしっかり除湿したい場合は、専用の除湿器を併用するのがおすすめです。
使い初めは余裕をもって
除湿器はシーズンが始まってから慌てて出すのではなく、1〜2週間前に動作確認をしておくのが理想です。保管中に故障していた…というケースも少なくありません。万一に備えて、早めに準備しておけば、修理や買い替えの判断も落ち着いてできます。
除湿器の片付け方・こんな収納場所には注意
除湿器は使い終わったあとも、正しく手入れしないとカビの温床になることも。来シーズンも快適に使うために、収納前のケアと保管場所には注意が必要です。
片付け前の掃除方法
- タンク内の水をしっかり捨て、乾燥させる
- 本体やフィルターのホコリを掃除する
- タンクや吹き出し口は乾いた布で拭いて乾燥させる
正しい片付け方
掃除後は、しっかりと乾燥させた状態で箱に戻すかカバーをかけ、湿気の少ない場所に保管しましょう。可能であれば、箱の中に乾燥剤を入れておくとより安心です。

水気をしっかりと乾かしておかないと、除湿器の中でカビが生えるだけでなく、収納している場所にも悪影響を与えます。
こんな収納場所はNG!
- 直射日光が当たる場所:樹脂パーツが劣化する可能性あり
- 高温になる屋根裏や車庫:内部部品が熱で破損する恐れ
- 湿気の多い押し入れ:内部にカビが生える可能性
また、コンセントや配線部分にホコリが溜まると、通電時にトラブルの元になることもあります。
除湿器の収納場所がない場合の対処法
「除湿器って意外と大きくて、オフシーズンの置き場所に困る…」という声も多く聞かれます。そんなときは、外部の保管サービスを活用するのも一つの手です。
1:ベランダや玄関収納の活用
防水・防湿の収納ケースに入れたうえで、屋外収納や玄関横の収納スペースを一時的に活用するのも現実的な選択肢。ただし、気温差や直射日光には十分注意しましょう。
2:トランクルームの活用
月額数千円で使える屋内型トランクルームなら、湿度管理や空調が整っている場所も多く、除湿器の保管に最適です。使用頻度が低い季節家電の保管にも向いています。
3:宅配収納の活用
スマホで申し込めて、自宅まで集荷・保管・再配達までしてくれる宅配型収納サービスも人気。玄関先で完結するので、忙しい方や車を持たない人にもおすすめです。
まとめ
除湿器は賢く使って、カビ知らずの快適空間を
カビ対策として除湿器を使うなら、5月中旬から10月上旬を目安にスタートしましょう。湿度60%を超える時期や部屋干しのタイミングでは、エアコンのドライ機能だけでなく、専用の除湿器が頼りになります。
また、使い終わったあとの収納も大切なポイント。きちんと乾燥させてから保管し、収納場所にも気を配ることで、来シーズンも気持ちよく活用できます。
置き場所に困ったら、トランクルームや宅配収納サービスといった選択肢もあります。除湿器を上手に取り入れて、カビに悩まされない快適な暮らしを手に入れましょう。
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